そもそも、マルチみかんって何なの?

マルチ栽培みかんとは?

まず甘いみかんを栽培するにはどうすればいいか?

1.水分ストレスを与える
温州みかんは水分ストレス(水を制御し樹に負担がかかる状態)が7~9月にかけて続くと甘み(糖度)が増します。ですので7~9月にかけて降雨が少ない年は甘いみかんが出来ます。
2.日当たりを良くする
日当たりが良いと葉の光合成が活発になり、糖(甘さ)が出来るのを促進します。
以上のようなことがらは、その年の天候に左右されるため、毎年安定し甘いみかんを栽培する事が出来なくなってしまいます。
マルチみかんについて

天候に左右されにくくするための栽培方法

水分補給の制限をするために、みかんの樹の下、畑全体に白いマルチシートを敷き、甘みが増える時期に余分な雨水を入れないようにしました。
また、白いシートのため太陽光を反射し、樹の下からも光が入り光合成を促進させる事により甘みが増します。
このようにマルチシートを敷いて栽培する方法をマルチ栽培と言います。
マルチみかんについて

マルチ栽培への取り組みには手間と費用が必要

樹の下全体にマルチシートを敷くのは大変な作業ですし、マルチシートの資材費も必要です。
また、水分ストレスをかけ過ぎると、みかんの実が小さくなったり、ひどい場合は樹が枯れる場合もあるので、園地の状況を日々把握しながら、定期的に果実の内容検査を行い、ストレスをかけ過ぎた場合は、かん水(水分補給)も行います。
以上のように、甘いみかんを安定して作るには大変な手間と費用がかかるのです。
マルチみかんについて